ほめるのがとても上手な人がいれば、叱るのがとても上手な人もいます。
「ほめる」事と「叱る」事。この二つは一見、まったく正反対で別の物のように聞こえるかもしれませんが、実は基本的なところで、とても重要な共通点があるのです。
「ほめる」事と同じような言葉に「おだてる」という言葉があったり、「叱る」事と同じような言葉に「怒る」という言葉がありますが、それらと区別する時に考えるのが、前回紹介した「意識の矢印」の方向性です。
「おだてる」事や「怒る」ことは常に自分の損得に意識が向いている状態。それに対し「ほめる」「叱る」は、相手の成長に意識が向いている状態。
相手の自発を促す、叱り上手な人は、同時に、ほめ上手でもあるのです。
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