「 部下に質問するもう一つの目的 」:21年9月28日号掲載コラム
部下に質問をする目的は?と、聞かれれば、多くの企業リーダーの方は、情報を共有するため、と答えるでしょう。まさに競争社会において情報の共有は非常に重要であり、私もまったくその通りだと思います。ただ、コーチングマネジメントを考えた場合、実は部下に質問する、もうひとつの大切な目的があります。 それは、部下に質問によって、「考えてもらう」という大切な目的です。 コーチングでのアプローチは相手の自発性を促進し、行動につなげていく前提のものでなければならず、それが「部下に考えさせる質問」ということになるのです。 リーダーは自分のための質問という意識を抑え、あくまでも部下のために質問するという意識を持つことも大切です。