「人は聴きたいものだけ聴いている」:Vol.88 平成23年12月12日号掲載コラム
これからの時期、帰省等で久しぶりに懐かしい友人と会う機会も増えると思います。 例えば同窓会の人が大勢いる喧噪の中で、自分が話をしている隣のグループから思いがけず自分の名前が出たりすると、つい聴き耳がたったりという経験はないでしょうか。 人の聴きとる能力は非常に優れているのですが、同時に人は自分が興味があるものしか耳に入らないという悪い癖もあります。そしてこれは逆に自分が話をしている時にも言えること。いくら一生懸命話をしてみても、相手に全く聴く気がなければ、一言も相手に伝わる事はありません。 自分が伝えた事が相手に伝わった事ではなく、相手に伝わった事が自分が伝えた事だということをよく肝に銘じておきましょう。